抜け毛、薄毛対策の有効成分について
女性の育毛に有効な成分としてミノキシジルがあります。ミノキシジルは頭皮の毛細血管を拡張させて、休止期にある毛を成長期へと移行させる効果があるといわれています。細胞分裂が活発な毛根は、大量の酸素と栄養を必要としており、ミノキシジルが毛根を活性化させます。
もともとミノキシジルは、毛細血管を拡張させて血圧を下げる高血圧用治療薬なのですが、副作用で体毛が濃くなるということがきっかけで発毛剤として研究、開発されたものです。結果、ミノキシジルによって男性ホルモンの変換酵素を阻害され、毛母細胞に直接働きかけることで発毛効果が得られることがわかっています。
フィナステリドも、最近日本でも飲む育毛剤として注目されています。商品名はプロペシアです。フィナステリドはアメリカ食品医薬品局（FDA）で認可された飲む育毛剤で、日本では万有製薬より2005年から発売されています。ミノキシジル同様、男性ホルモンの働きを阻害する効果があります。
ペンタデカン酸グリセリドは、休止期の毛乳頭に直接働きかける養毛成分です。男性ホルモンの働きを阻害するものや、頭皮の毛細血管の拡張するものとは異なり、休止期の毛乳頭にエネルギーを与える点がユニークで、これが非常に適する人もいます。こうした成分の特性を知っておくと、ヘアケア製品の選び方が変わりますから、ぜひ頭に入れておいてください。